当家庭教師センターの代表は麻布出身である。なので、麻布を内部から見てきた。そして家庭教師として生徒を麻布に入れてきた。だから外部からも麻布を見てきた。内部と外部の両面から見てきた人は少ないはずで、それだけに独自の攻略法を持っていると自負している。

 さらに、この記事を書くにあたって様々な「麻布攻略法」に目を通してきたが具体性に欠ける攻略法が目立った。「特別な対策が必要である」と謳っているのにその「特別な対策」がどこにも書いていない。あきれてしまった。さらには「普段から式を書きましょう」という当たり前のものも目立った。確かに間違いではないし、この記事にも載せるつもりではいるが具体性を持たせるつもりである。

 この記事を読んでいる人が本当に知りたい情報は

1.いつ

2.何を

3.どういう風に

4.どれくらいやって

5.どうなっていれば

麻布に合格できるのか?ということであるはずだ。以上のことを詳しく書いていくつもりである。

 具体的な攻略をすぐに書きたいがその前に少しお付き合い願いたい。

 麻布の校風について語られるとき必ず出てくるキーワードは「自由」である。確かにその通りで否定はしないがその裏に隠されていることを無視してはいけない。それは「自由」であるのに麻布の秩序が乱されないのは生徒一人ひとりが「責任」を背負っているから、ということだ。つまり、やみくもに「なんでもあり」という体質なのではなく、生徒が必ず責任感を持って自主的に取り組んでいるから成り立っている校風なのである。そこを履き違えているような生徒は本校にはむかないであろう。

 それから私自身が思うのは麻布生は非常に「個性的である」ということだ。何でも出来るオールマイティーな人間は少ない。しかし、ある特定の分野で異常なほどの能力を持った生徒が多い。小さい頃「昆虫博士」「鉄道博士」と呼ばれていたような子がそれにあたると思う。語弊を承知で言うならば「オタク」と言われるような子がむいているのだと思う。世間で「少し変わっている」くらいが麻布では「ちょうどいい」のである。

 あとは、読書が好きな子。麻布生は夥しい量の本を読んでいる。友人の家に行くと本棚に本がぎっしりと詰まっている。麻布生の知識の源がそこにある。

 「なんで?」「どうして?」と質問し、親や先生を困らせている子もむいている。こうやって質問するのはどんなことも深く知ろうとする表れだからである。麻布生はみんなこのタイプだ。

 やはり文化祭(5月)もしくは運動会(10月)に連れて行くのがベストである。あの独特の麻布生のパワーを実際に肌で感じれば必ず「絶対ここに入りたい!」と思うはずだ。もし、肌に合わなければ麻布にはむいていない。他校の受験を考慮した方が良い。子供のそういった「感覚」は非常に優れていて学校説明会などで志望校に訪れたとき、校門を入った瞬間に感じることは後々まで正しかったりするのである。

1.本を読むこと・・・・・「受験勉強に追われて本を読む時間がない」という生徒はそもそも受験にむいていない。時間は「ある」か「ない」かではない。「作る」か「作らない」かである。思考力を養うためにも、知識量を増やす為にも本は読むこと!どんな本を読めば良いのか、は後述する。


2.基礎を疎かにしない・・・・・「麻布の入試は知識系ではないから、普通の塾などで教えるものはあまり役に立たず、テスト結果なども気にしなくて良い」というのは大嘘である。社会等の問題も一見すると超難問だが、深く考えてみると必ず基礎に則って答を導き出すように出題がされている。直接出題されないからといって基礎を疎かにしていてはいけない。合格する生徒は必ずそういう塾などのテストでも良い結果を出していることを忘れないで欲しい。


3.情報に踊らされない・・・・・「〇〇君が××の問題集が良い」と言っていたから買った。など、情報に踊らされていてはいけない。そういう情報ばかり追いかけていた子に良い結果が生まれたのを見た事がない。あくまで情報は利用するに留めること。だから、矛盾するがこの「麻布攻略法」も鵜呑みにしてはいけない。利用して欲しい。


4.良く考えること・・・・・・問題を解き、解答を読んで「そうか」で終わっていてはいけない。「どうして?」と疑問に思う心を常に持つこと。そしてその疑問を必ず解決させること。(自分で調べたり、先生・親に聞いたりすることが必要)


5.お母さんのお手伝いをすること・・・・・・・夕食の準備に立つお母さんのお手伝いをすること。おかずに出す旬の野菜の知識がつく。これは本当に大事で本で読んだ知識より実際にその植物に触れて覚えた知識の方が数倍強く覚えられるし、役に立つ。肉や魚の産地に気を付けて見る事だって勉強になるはず。

6.「麻布に合格したい」と強く念じ、自分を信じること・・・・・6年生最初の四谷大塚の試験で、正会員3000人中2986位だった僕が麻布に受かった最大の理由がこれである。インターネットなどない時代に麻布のことを本で調べまくり、本当に行きたいとノートの隅に麻布の校章まで練習していた。そして「自分なら受かる」といつも信じていた。それは殆ど勘違いだった。しかし、勘違いも1年2年と続けば本当になるのである。

お問合せ・ご相談はこちら

千葉県に本部を置く家庭教師センターSGWでは中学受験・高校受験を目指す都内・県内の生徒さんへ最高レベルの家庭教師を派遣致します。受験指導だけでなく学校の補習・さらには不登校の生徒さんへのサポートも致します。麻布中等の記述対策コースもあります。