「この間やった問題集はどこかな?」とこちらが聞いても、すぐに見つけられない生徒がいる。しかも、その生徒の場合、毎回だ。これは、時間のロスばかりでなく、そういった子は頭の中も良く整理出来ていない。
問題を解くということは頭の中にある知識を取り出し、それを使って解答を導く。問題を見た瞬間に何が必要なのかを判断し、それを瞬時に取り出さなくてはならない。きちんと整理されて頭に入っていないと時間がかかったり、そもそも取り出せない。
本棚と頭の中は奇妙な相関関係がある。
本棚がキレイな子は頭の中もすっきりまとまっているのだが、不思議なことに逆でも構わない。つまり、
本棚を整理すると頭の中も整理されてしまう。
しかも、整理した瞬間から効果が出始める。整理しているときには、本の種類や重要性を考えながら並べるので、自然とその知識を持った内容も頭の中で整理されてしまうのだ。是非、試して欲しい。
ただ、この効果は生徒が自分で本棚を整理しなくては意味がない!お母さんが整理してはダメである。生徒自身が本の位置づけをしない限り頭の中も整理されるわけは無い。手伝うのは構わないが手を出してはならない。先述の生徒ではないが、「あの参考書出して」とこちらが言うと「ママー、あの本どこー?」と本棚を見もしないでお母さんを呼ぶ生徒がいた。論外である。