今日、電車の中にガ(蛾)がいた。蛍光灯の周りで飛び回っていた。それを見て何か嫌な予感がした。昔から僕は虫に好かれる・・・。よせばいいのにあらゆる虫が僕に向かって飛んでくる。今日もそんな気がしていた。
そのガを見ていたら「チョウ(蝶)とガ(蛾)には生物学的違いはない」という話しを思い出した。「羽を閉じてとまるのがチョウ、広げてとまるのがガ」というのも嘘らしい。チョウでも広げてとまるものもいればその逆もあるとのことだ。つまり、元来同じ種類なのに見た目がキレイか汚いかで分類してしてしまっているだけなのだ。 フランス語のパピヨンはチョウもガも両方を指す、という話も聞いたことがある。
これは差別だ。人は見た目で判断してはいけない!と言っているのに昆虫だったら良いのだろうか?いけないはずだ。そもそもガに罪はない。生まれてくる色や姿を選べない。今度からチョウとガを区別するのやめよう!と思った瞬間に目の前にさっきのガが突然迫ってきた。あまりにびっくりしたので右手で思いっきり払ってしまった・・・(差別してるし・・)。手の甲に確かな感触を残して斜め前に座っていたおばさんの右足に着地した。差別されたショックからかガは飛ばずにおばさんの足でいじけている。おばさんが寝ていて良かった。
やはり僕は虫に好かれる。(もう少し人間に好かれたい・・・)
2009.5.31 家庭教師センター SGW 代表 佐藤 真史