こういう仕事をしていると親御さんから「出来る子と出来ない子って何が違うのでしょうか?」といった質問を受けることがあります。
そもそも出来る・出来ないの定義が問題になりますが、ここではそこまで深く考えずにテストでの点の良い子と悪い子と解釈して話を進めます。
上記の質問には様々な答があると思います。通っている塾の差、勉強時間の差、血筋の差・・・など。でも、私が質問されたら必ず答えていることがあります。それは「集中力の差」です。
塾や勉強時間など関係なく、ましてやご両親の学歴など関係なく、集中力のある子は必ず伸びます。出来ない子(点数の良くない子)は教え始めて10分もしないうちにそわそわ、キョロキョロし始めて問題やこちらの話が殆ど頭に入っていません。これではいくらやっても点数になりません。
以前教えていた男の子でこんな経験があります。問題を解き始めて10分たっても解答できていないので、「じゃあ、教えるね」と解説を始めました。ですが、こちらが話を始めても全く姿勢を変えずに問題とにらめっこをしているのです。つまり問題に集中しすぎてこちらの声が耳に入っていないのでした。話を聞いてくれないので少し腹が立ちましたがそれ以上に「恐ろしい集中力だなあ」と感心したものです。その子はやはりぐんぐん成績が伸び、開成中学に合格しました。
集中力、言うのは簡単ですがそうそう身につくものではないですね。僕自身も集中力がもう少しあったらなあ、と思っています。
2009.4.14 家庭教師センター SGW 代表 佐藤 真史